デコポンは世間で知られている一般的な名前ですが、同じような形をしているのに名前が違うデコポンを見たことはありませんか?
デコポンは元々長崎県にあった国の試験場で『清見』と『ポンカン』を交配してつくられた『不知火(シラヌヒ)呼び方は(しらぬい)』が始まりで、出来た当初は形が不揃いで外見が悪いと判断され品種登録には至りませんでした。
見た目が悪いが味が良いので商品化できると判断した熊本県が栽培を開始『不知火』として品種登録し、全国に広がっていきました。
つまりデコポンは登録商標で不知火は品種というわけです。
デコポン出荷当初は熊本県産の『不知火』以外には『デコポン』の名で出荷販売することを禁止していました。
他の県で生産された不知火は
愛媛県『ヒメポン』、広島県『キヨポン』、静岡県『フジポン』鹿児島県『ラミポリン』
ちょっと笑えてしまいます。
しかし、あまにもわかりにくいため、市場関係者、販売者、消費者の混乱を招く事態になったのです。
そこで、関係機関で協議した結果、
・糖度13度以上、クエン酸1.0%以下
・JAに加盟している生産者
は生産地に関わらず『デコポン』の名称を使用してよいことになりました。