果物考察③

JAが解体され果物だけでなく野菜も各県ごとに生き残りをかけた戦いが始まっている。

と同時に農業従事者の高齢化と跡継ぎが問題が生産量を減らす方向に動いている。

各県JAが市場を通さずにスーパー等の量販店に直接販売する動きもあるが、

先に述べたように果物販売量そのものが減少している現在において良い解決方法かどうかは懐疑的である。

スィーツに代表されるような果物を原材料にした洋菓子、生菓子もTPPなど安価な商材を使用する可能性も否定できない。

海外に販路を拡大することも一つの方法といえるかもしれないが、物価の高い日本が海外と競争して打ち勝つには付加価値をつけ一部の富裕層に販売するか、価格で真っ向勝負を挑むか。

どちらにせよ販売量の減少か、農業従事者の所得の減少の可能性は高い。

日本の小学校では『食育』という授業がある。

安価で便利な加工食材が増えすぎてしまい子供達が『農産物』との関わりが薄いからである。

学校で日本の農産物を勉強し、実生活では利用しないという実態で本当に意味を持つのであるろうか?

もはや各県JAや生産者が世界にここでしか作ることが出来ないプレミアムな付加価値を手にする他ないように思えてくる。

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