ベジパウダーに秘められた力④

ベジパウダーに秘められた力シリーズ4

NHKで放送されたhttp://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20150222  糖尿病に対して最先端の有効な研究結果です。

無菌状態で育てたマウスに、肥満の人の腸内細菌と痩せている人の腸内細菌をマウスに移植しました。

そして、エサや運動量などを同じ条件で育てていきます。

すると、痩せた人の菌を与えたマウスは変化がなく、肥満の人の腸内細菌を与えられたマウスはどんどん太っていったのです。

この研究を何回やっても同じ結果になり、腸内細菌を調べていったところ、『バクテロイデス』という腸内細菌が少なくなっていました。

分解された食べ物をエサとして生活している腸内細菌たちは、エサを食べる際にある物質を出します。

バクテロイデスの場合は短鎖脂肪酸という物質を出すのですが、これが肥満を防いでくれていました。

肥満は脂肪細胞が血管に流れる脂肪を取りこむことで巨大化し、太ってしまいます。

しかし、短鎖脂肪酸が血液の巡りによって運ばれて脂肪細胞に働きかけると、余分な脂肪の蓄積を防ぐようになります。

さらに、短鎖脂肪酸は筋肉に作用し、脂肪を取りこんで燃やします。

バクテロイデスが出す短鎖脂肪酸は、脂肪の蓄積を減らし、脂肪の消費を増やしてくれる物質なので、肥満を防いでくれるのです。

この短鎖脂肪酸は糖尿病の原因となるインスリンの分泌にも関係を持っています。

短鎖脂肪酸が減ってしまうとインスリンの分泌量も減ってしまいます。

アメリカ農務省の研究室では腸内フローラで糖尿病を治すと言う薬を開発しており、この短鎖脂肪酸を増やすために「食物繊維」と「ポリフェノール」を配合して薬を開発し、臨床試験を行いました。

この薬を飲んでもらって食後のインスリン量の変化を見たところ、インスリンが出やすくなっていました。

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