近年様々なドライフルーツが販売されていますが、古来より『干し柿』は乾燥果実として存在していました。
干し柿は渋柿から作られます。
日の光を浴びて徐々に水分を抜き渋みが抜けて甘くなって行きます。
いったい誰がこんなことを思いついたのか?天才です。
日本の歴史で初めて干し柿が登場するのは平安時代中期の法典『延喜式』です。祭礼用のお菓子として干し柿が出てきます。
甘柿の登場は鎌倉時代以降と考えられており、干し柿の歴史の方が甘柿よりも古いことになります。
それまでは日本には渋柿しかなかった為、考えに考えて渋柿から渋を抜く方法に成功したのでしょう。
干し柿は保存が効くので、非常食や冬を越す上での食料や貴重な嗜好品として各地に広まり、農家に代々受け継がれていきました。